越後妻有 大地の芸術祭行ってきました(1日目)

越後妻有地域の里山や廃校となった小学校などを舞台に3年に1度開催している越後妻有 大地の芸術祭に先日行ってきました!。行く前から広大なエリアに広がっていること、1日じゃとてもまわりきれないことを聞いていたので、宿をとって車で子どもと2人で行ってきました。東京から230kmほどあり、関越道までの環八もあり、結局5時間ほどかかっての新潟十日町への到着でした。

■芸術祭の中心 キナーレ
キナーレという変わった響きの言葉。越後妻有里山現代美術館がこの芸術祭の中心で、まずはここに向かいました。道中の十日町商店街には閑散としていて、これは本当に芸術祭を開催しているのか?と不安になるほどでした…。でも地域で有名な新潟へぎそばの老舗 小嶋屋総本店さんに入ったとたん、人がいっぱいいて、ほっとしました。

キナーレの中には、意味はわからないけどなんだかおもしろいものであふれていて、やたらこどもが楽しんで体験したり食い入るように見つめたりしていました。中に入って見たりできる体験できる作品が多かったのも、子どもウケがよかったようです。特に印象に残っているのは、やはりキナーレに入ってすぐ広大なエリアを使って展示されていた、クリスチャン・ボルタンスキー氏の「No Man’s Land」という展示でした。サイトの作品紹介を見ると人間の「生と死」「記憶」をテーマにしていることを今初めて知りました。こどもはずっと「洗たくして干してるんだよね。」と言ってました。

他にもトンネルの遠近感をドラえもんのガリバートンネルのように実際にどんどん狭くしていって、歩くと不思議な体験ができる「トンネル」や、床屋さんの赤と青のグルグル回っている物の内部を歩く体験ができる「Rolling Cylinder, 2012」など、体験できるアートがやはり記憶に残りました。

■もう1エリアが精一杯?
キナーレはかなり作品満載でした。次のエリアに行こうかと思って調べてみると、徒歩ではとても行けず車で15~20分ほどはかかりそうなところばかりで、車でない方たちは巡回バスで回って大変そうです。次は友人からも超おすすめされていた、「光の館」に行ってみることに。小高い丘を登って行くと、怪しげな館が現れました。大きな階段をあがって中に入ると、その1室の天井に謎のスペースがあり、なんと屋根と天井がスライドし、この部分から空が見えるような部屋なんだそうです。当日はあいにくの雨模様で曇ったりいきなりドザーっと降ったりしていたため、この時も閉まったまま…。一瞬開けますよー!と開きかけたものの、また突如雨がきて隙間から光が見えかけたところでまた閉まっていったのはよい思い出です。和室から外から子どもは駆け回っていて楽しそうでした。

■廃校になった小学校がおばけワールドに!
この旅の前にいろいろ相談していた友人にばったりと「光の館」で出会い、どこ行くか迷子のようだった親子が九死に一生を得ました。次のエリアもひっついて行くことに!まだぎりぎり間に合うとのことで、絵本と木の実の美術館に車で15分ほどで移動し駆け込むことにしました。ここは既に廃校となっている小学校全体を舞台に、流木や竹などをつかってかつての先生や生徒そしておばけまでもを再現しているという作品。なんておもしろそうな…。校舎に入ってすぐの広い体育館には色鮮やかな流木で組まれたオブジェがたくさん展示されていたり、体育館に置かれたピアノや木琴、鉄琴が鳴らされていて楽しくにぎやかな雰囲気でした。まっ先にうちの子も鉄琴をかき鳴らしに行ってました…しかも激しく…。みんなの描いたおばけの絵展示や、すべて竹でつくられた家自体がいろんな音を奏でる「どうらくオルガン」など楽しいものばかり。おばけの絵やオブジェなどは割りと本気で怖がっていました。怖がりすぎなうちの子。

 

学校のまわりには田んぼや山々の緑、民家。もう夕暮れで暗くなっていく景色と相まって、とても懐かしく楽しい体験でした。穴を開けた竹が吊り下げられ、それを竹でボコボコ叩いていろんな音を出して遊ぶ作品を堪能しました。こういうところに住みたい、とか思ったりもしました。

■宿もよかった…
絵本と木の実の美術館を見終わった頃にはもうだいぶ暗くなり始め、一緒に回ってもらった友人2人をキナーレに送り、自分たちは山道とカーナビのいじわるにもなんとか乗り切って宿に向かいました。よく仕事で十日町に通っていた父親におすすめを聞いて予約した宿の大沢山温泉 大沢舘に宿泊しました。和風で雰囲気のある宿でとリクエストしたのですが、本当にぴったりとはまる、ものすごく居心地のよい宿でした。露天風呂も月がきれいに見えて堪能しました…。また泊まりたい度:★★★★★です。

 

2日目のメモはまた次回エントリーで。

—————————————————-

越後妻有 大地の芸術祭の里
http://www.echigo-tsumari.jp/