東京・麹町にある取り壊しが決まっているビルを、その工事開始までの期間限定で美術館にするというおもしろそうなプロジェクトがちょうど開催されていたので、さっそくPeatixして参加しよう!としたら3000が既に売り切れ??と表示。しまったーと思ったら直後に発券数が5000に増えていました。よかった。みんな見てみたくなる人気展示のようです。なのに無料!プロジェクトのサイトを見てみると、若手の気鋭アーティスト70組以上が参加してるようで、これは楽しみ!
■ビルが1階から9階までまるごと展示スペースに
麹町の駅から歩いていくと、一面ガラスでスケスケのビルがあり、中を見るとひろい1Fフロアの白い壁がフリーウォールとなっていて、誰でも壁のお絵描きに参加できるようで、いろんな人が思い思いにペイントしていました。た、たのしそうです…。
この日は大きな絵を描くときの身体の動かし方や筆の使い方というワークショップも開催されていて、みんなで楽しそうに同じ壁にお絵描きしていました。絵の具などにはターナー色彩株式会社が協賛していてどっさり!
ビルまるごとが展示会場になっているようだったので、まずは一番上に上って、上からみていくかーということでエレベーターに乗りました。薄暗くて赤いエレベーター内、壁にはなぜかモナリザの絵。なんだかホラー映画のような音がなっていて、「これは最上階についた瞬間に、なにか来るやつた!」と心構えしていたのですが、そのままオープンでした。ちょっと拍子抜けしつつ、9階からどんどん下へ展示を見て降りました。展示作品は、説明のしようがないので、気になったものをいくつか掲載します。ぜひぜひ広大なフロアに広がる作品を体感してください!。
■いろいろみて感じたこと
よかったこと
- とにかく大きな絵が迫力あってすごい。天井や床、壁はもちろん、扉から窓までいたるところをキャンバスにしている。
- 離れて全体を見て楽しんだ後、気になる細部や絵の具の質感まで見えたりと楽しめる。
- フロアだけでなくエレベータや階段、廊下、トイレにまでも作品がある。
- 階を移動するたびに、どんな楽しい作品や仕掛けがあるんだろうとわくわくする。
その他思ったこと
- フロアごとにテーマが設定して表示してあると、フロアごとの違いなどをもっとわかりやすく楽しめそうだと思った。
- 作品をつくったアーティストをもっとひもづけてほしかった。気になったアーティストの他の作品やWebを見てみたいと思うかもしれないなどの展開があると思ったので。
■実際に見てみないと実感できない作品
この展示は実際に訪れてみて、自分の足で歩いてみて、見てみないことには実感できないアートだと思った。じぶんも試しに360度撮影のできる、Photo Sphereというアプリで1つのフロアを360度撮影してみたものの、こんなのじゃ伝わらないよなーと思いました。
また、ビルの取り壊しまでの期間限定でそのスペースを利用する、といった作品を発表する場を自分たちから見つけていくというところが、ものすごくアートな気がしました。
日本各地で開催されていたアート・フェスでも、廃校となった小学校などでの作品展示も多く、すごくよい作品展示スペースとなっていました。過去のアートフェスに行ってきた記事も、ぜひごらんください。
東急東横線・渋谷駅跡地に期間限定でUTストアをオープンしたユニクロ「UT POP-UP!TYO」も目の付け所、ですよね。ただ絵や写真を見せるだけではなく、実際にそこに行ってみたくなる仕掛けというのは、これから必要になってくる見せ方な気がしました。BCTIONの展示は9/1~9/15までのたった2週間のみ!ぜひぜひ体験してみてください。僕は個人的には上層階のデジデジしたエリアが好きです。ビルのフロアにはないはずのBCTION 10Fというものもあるとか!?要チェックです。
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