実際に手を動かしてものを作っている人が、最近こんなの作ったよ!と気軽に発表できるイベント、DemoDay.Tokyoの0回目が2015年12月13日に、渋谷のイベントスペース dot. で開催されました。海外で実施されているDemo Dayはスタートアップが自社サービスをプレゼンし、それを投資家や企業がオファーする、つくる側と採用する側が効率よく出会える場というようなものようでしたが、今回開催のDemoDay.Tokyoではビジネスまで繋げるというよりは、ものを作る人をもっと拡張していく、作る人が自分の作ったものについて話す、作る人同士が交流する、それを見た人が影響うけてさらに何か作ってみたり、という作る人と作ったものが中心にあるイベントだと感じました。
2015.12.13
DemoDay.Tokyo #0
ファシリテーション:清水幹太氏(PARTY)、塩谷舞氏
渋谷区宇田川町20-17 NOF渋谷公園通りビル 8F
イベント&コミュニティスペース dots.
※参加してきて聞いてメモったものを自分の勉強用にメモ書き。解釈の間違っている箇所などあるかもしれません、ご了承ください。正しい内容を教えてください。
14:00 イントロダクション(清水幹太氏)
・NYで働いてみて東京よりも多様性があると感じた
・インキュベーションスペース「NEW INC」
いろいろなものが生まれる場所
半年に一度「DEMO DAY」というデモンストレーションイベントを開催している
作ったものをメディアや投資家たちにみせたり、展示もしてる
いろんな物好きが思い思いに発表
投資家やメディアに効率よく届く場
カジュアルにプレゼンテーションできる場
・DEMO DAYだけでなく他にもいろんなところで気軽に実施されている
オフィスの屋上で隣のビルにプロジェクションしてデモするような友だちもいた
・東京でもやったらおもしろいのではないかと思った
・物好きのためのカジュアルデモンストレーションの場
・DemoDay.Tokyo Blog
面倒くさいことになった – DemoDay.Tokyo開催に至るまで(清水幹太)
14:15 リトル・ビッグ・データ(Fargo Matthew氏)
・プログラマー、翻訳家、日本人よりも日本のことに詳しいファーゴ・マシュー氏
・上のようなデータのビジュアル化をしているデザイナーNicholas Felton氏もいるが、日本の過去の偉人 吉田謙吉氏を参考にしてみることとした。
・ガラスの割れ方をひたすらメモした「硝子のワレ方と補貼」(吉田謙吉)
・上野の公園の昼寝してる人の体勢をスケッチした「露天利用労働者休息状態」
・こういうものを参考に自分の身近なものをデータ化してみた=リトルデータ
・アプリ「リポーター」毎日簡単な質問がきて、回答するだけで毎日のデータを集めることができる
・朝風呂、夜風呂?とか
・まわりからデータ野郎と周りから呼ばれたりした
・その日はくパンツの色は?
無意識な選択をデータ化
何か意味はないか調べてみた
レポーターで前日いい日だったかを回答しデータ化
水色パンツが9割いい日だったという驚くべき結果
・ヒゲの長さ
伸びたら剃るというヒゲの長さをデータ化
集まったデータを何かと比較してみることにした
ヒゲが伸びるのが早いとすけべとよく言われている
ヒゲの長さとセックスの回数とを重ねて検証してみた
長いときが明らかにセックスの確率が高かったという結果!
14:25 Life Space UXという新しい挑戦(戸村朝子氏)
・資生堂宣伝部〜ソニーという経歴
・振り返るとこれまでいろんなマッシュアップをやってきた
・パリコレ × Webやサッカー × ライブビューイングなど
・ソニーは1946年に東京通信工業として盛田・井深が創業、20名での船出
・設立式当日の井深の挨拶に共感した。
“大きな会社と同じことをやっていたのでは、我々はかなわない。
しかし技術の隙間はいくらでもある。
我々は大会社ではできないことをやり、
技術の力で祖国復興に貢献しよう”
・Life Space UX
今ある空間をそのままに、新たな体験を生み出す
空間をいかしつつ心地よく過ごせる場所
・4K超単焦点プロジェクター
高精細4K映像を投写し部屋の空間を変える
・LED電球スピーカー
光と音が同じところから同時に楽しめる
コードなくしたいというエンジニアから発案
・シンフォニックライトスピーカー
ガラスが振動で周囲360度に音が広がる
魔法のランタンスピーカー
・ポータブル超単焦点プロジェクター
家のいろんな隙間に映像と音を届ける
14:35 ALGO.JS(林 久純氏)
・HYS inc.でパーティーにも所属するデザイナープログラマーの林 久純氏
・六本木アートナイト開催時のさまざまなパブリックデータをビジュアライズした「ROPPONGI DATA OF MIND」なども担当
・ALGO.JSはWebGLのフレームワーク
・Adobe Flashにはみんなが作ったものを見せあって切磋琢磨するコミュニティがあった、これをまた作りたい
・クリエーティブコーディングとは何か機能を実装というより表現を生み出すことを目的としたもの
・WebGL + Creative Cording
three.jsだと50行くらい必要なものも、Algo.jsなら21行でかける、極限まで簡単にした
・Flashのときのように作ったものを公開しそれを誰かがみてさらに作るような流れを作りたい、そのためにできるだけ簡単なフレームワークを作っている
・WebGLの3D表現をあえて捨てて軽量化し、4万個のパーティクルもわりとスイスイ動く
・スマホでも動作する
・Git で公開している
・配布URLはこちら:http://algojs.org
・2016.4に完成版リリース予定
・夏に作品を公開するプラットフォームも
・プログラムわからない人にも軽くチャレンジしてみるにもちょうどいい
14:50 5次元的映像/音響作品(藤元 翔平氏 & 國本 怜氏)
・藤元 翔平氏
チームラボ所属
IAMAS卒
インスタレーションやイベントの開発などを担当
神戸ビエンナーレへも作品「触れられないが、触れられる」出展
光や機械をつかってのアーティスト活動
クライアントワークの場合何かを作って世に出るまでの熱が奪われる
自分の名前でつくったものを発表したい
・國本 怜氏
音楽家
Google Music「3500万曲ビルボード」
東京駅グランルーフ「Tokyo Colors 2015」の音楽・サウンドプログラミング
・今回作ったものは音の要素を映像に反映するものをoFで実装した
鏡を垂直にあわせたもの
ハーフミラーとは入射・反射する鏡
リアルタイムに映像生成
パフォーマンス装置としても拡張する予定
15:05 ファイルフォーマットをつくる(比嘉 了氏)
・世界レベルでoFのすごい人、比嘉 了氏
・オーケストラの指揮者の動きを解析してビジュアル化するプログラムを書いた
映像と音と動きの同録
・プログラムから映像をつくりたい
twitterからデータビジュアル化や株価のデータビジュアル化なども作ってみた
・プログラムで映像を作ると、作ってる最中で出戻りが少ないからいい
・モーショングラフィックス
cinema 4D
ダンス
動かすのはプログラムで
ARみたいに見えるようにした
・現在は専門学校でCGを勉強中
・レンダリングは待つしかない祈りのような作業
・プログラマー的にはリアルタイムに動かしつつCGソフトにつっこんでレンダリングできればいい
・プログラムで書いた動きをRECして気に入ったいい部分を持っていける
・この作り方のいいのは、ギリギリまでかなり無理ができるので調整がきく
・プログラムがかけるとコンピューターの中では神、なぜならプログラムで動いているので
・プログラムでつくった動きの中から、いいなぁというところを扱いやすい形で3Dソフトにもっていける仕組み
・誰もやってない使い方をすると見たことがないものが作れる
15:15 remo-on(PARTY tech team)
・IoT Deviceいろいろ出ている
Philips Hue
・今後も増えて行き、スマホでなんでも操作できる時代
・スマホ使えない高齢者はリモコン使っている、これを有効利用できないか
・「remo-on」を開発した
どこの家庭にもあるリモコンを活用しリモコン電波を利用してIoTデバイスに
自由にボタンを拡張できる
楽器にすることも、ボタンで通知を飛ばす生存確認にも
スマホ使えない高齢者にも慣れ親しんだリモコンなら使える
・いろんなWebサービスを連結する「IFTTT」でひとつのボタンと連携できる
・枯れたユーザーインターフェイスを最新テクノロジーに繋げるアイデア