素人カワイイ女の子とのコラボ企画が満載、グラフィティ社さんに話を聞いてみた

「Tokyo graffiti」といえばあの学生さんやかわいい女の子、いろんな人が等身大の姿で出ていて、お部屋紹介してたりする雑誌で有名ですが、発行されているグラフィティ社さんのお話をうかがう機会がありましたので、まとめてみました。

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■雑誌だけじゃなくカワイイ子モデル事業も!
「Tokyo graffiti」は7万部の発行されていますが、高校生をターゲットにした「HR」も5万部発行していて、等身大の高校生の姿を紹介する雑誌だそうです。この2大雑誌が主事業かと思いきや、いろんな素人さんに会っているうちに、その中からカワイイ子をピックアップしてタレント事務所的に育てていく、モデル事業も行っているそうです。紙面では過去に向井理やきゃりー
ぱみゅぱみゅ、も出ていたことがあり、そういう子をまたグラフィティから生み出そう!ということだそうです。現在は10人ちょっとくらいのモデルさんを抱えていて、売り出し中のモデルさんは、佐藤優津季さんやテラスハウスという番組に出演中の菅谷哲也さんだそうです。

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■若者向けの等身大、でもカワイイが強み
グラフィティ社さんの強みは、やはり毎号1000人近くを取材している素人さんを使った企画力で、その中でもいろんなタイプの若者のカテゴリがいて、コラボレーション内容にあった人たちをアサインできるところも強みでした。また、出版社なのですが紙面ありきというわけではなく、デジタル上でのコンテンツ展開をまず考えた上で、それの展開として紙面へも落とすという発想で企画を進めているそうです。一般人を使った企画のため、SNS等への連携もしやすいことも強みの1つとのこと。

■一般人を起用した企画から誌面・Web・イベント連携まで

B to B to Cでの企画が多く、紙面上だけでなく、Web上のみで完結するような企画も最近は多くあるそうです。いくつか紹介いただいた事例をメモしてみました。

丸ごと一冊ユニクロとコラボした2009年の事例、1000人のパーカーの着こなしを紹介。
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ミニストップの極旨フライドチキンをかっつりと食べる女の子の動画をひたすら掲載しているサイトで、見ているとかなり食べたくなる恐ろしいコンテンツのようです。
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CMと同じような構成での動画で、毎日美女が登場する企画コンテンツ。SOYJOYを食べているアップの動画からカメラが引いて、女の子の顔全体が表示される。そして女の子のヒミツをカミングアウトしちゃうコンテンツ。
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『docomo × HR ドコモダケ帽子ジャック』
大量の高校生とドコモダケベレー帽がコラボしたHRの事例。ブログとツイッターで告知して高校生を集めて、ファッションスナップを撮影して掲載したコンテンツ。
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ドコモダケ × CA4LA
関連して検索して見ていたら、グラフィティ社さんは関係ないのですが、こんなものも見つけました。いいなぁこのドコモダケとCA4LAのコラボ・・。
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『adidas neo × HR スタイリング甲子園』
サイトはすでにクローズしているようですが、adidas neoとHRのコラボレーション。自分の写真でエントリーし、通過するとadidas neoのアイテムを自分なりに着こなすスナップ撮影に参加でき、さらにそれを通過した一組は、原宿駅にある大きな駅看板に掲出してもらえる!という企画。
sonyのNFC対応製品ラインナップの紹介と、NFCを使うともっとカンタンに製品同士を接続できることを伝えるために、ミスキャン出場経験のある女子大生に実際に自分の部屋でNFCを使って製品同士の連携を試してもらうという企画。こちらに出演している女子大生をグラフィティさんが選定~交渉し、コラボした企画。登場する女の子4人の動画では、機器にTOUCHする瞬間の女の子のアップの表情がとてもカワイイ・・。
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■「インターネットでは女の子の画像がすべてですよ!」(by まみぺこさん)

グラフィティさんのコラボ事例は、一般の人が出演している企画なので、近い立場でのユーザーの声を集めることができていて、見る人にとって親近感もあるのでSNSなどへの連携もしやすいようです。最近では動画コンテンツ企画だけでなく、集めた人たちが企業と一緒になって意見をだしあい、商品開発を一緒に行うような企画もあるそうです。

うちの会社に業務委託で来てもらっているまみぺこさんと、この前ランチしに行った時に聞いた名言「インターネットでは女の子の画像がすべてですよ!」を思い出すような、グラフィティ社さんのコラボ事例紹介でした。勉強になります。

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株式会社グラフィティ

はじめてカンヌに行ってみた絵日記(後編) – Cannes Lions 2012

1年前に行った、カンヌライオンズ2012滞在 絵日記(前編)からのつづきです。はじめてカンヌへ行ってみて、いろんな人にご一緒させていただいて、なんとかカンヌにも慣れてきた5日目からの絵日記です。慣れてきたせいか、どんどん本来の主旨以外のことにも手をだしはじめ・・。いろいろ歩きまわってみたり、買い物してみたり、観光してみたり・・。や、でもしっかり会場にもほぼ毎日行ってましたよもちろん‥。

2012.06.20

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はじめてカンヌに行ってみた絵日記(前編) – Cannes Lions 2012

今週末から60回目のCannes Lions がはじまろうとしてます。カンヌへ行く人、ショートリストに入っていてプレゼンをしに行く人、いいなぁと羨ましく思う人。自分は昨年2012年にカンヌへ行くことができ、いろんな初めて体験してきました。今年はいいなぁぁぁと羨ましく思う側ですが、昨年帰りの飛行機の中でひたすら描いていたカンヌ参加してみた絵日記を、せっかくなのでこのタイミングで掲載してみました。あー懐かしい。

2012.06.16

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ソーシャル焼肉会「肉会」行ってみた

■肉会、登録してみた
ソーシャルランチやコーヒーミーティング、茶会人訪問など、SNSを使った交流のマッチングサービスにいろいろ登録していて、ソーシャルランチは登録した職場近くのエリアの方2人とこちらの登録している2人とでランチし、異業種交流しましょうというもので、何度か試しに利用してみてました。
いろんなお仕事の話や考え方に触れられて、おもしろいなぁと思っていたところに、謎のサービス「肉会」というのがちらほらとFacebookの片隅で見かけることがありました。当時はなんだか装飾のツヤっクルっとした感じに、なんか怪しい?とか思っていたのですが、運営がキレナビ編集長の伊藤春香 (はあちゅう)さんとわかり、一度登録して体験してみようと思いました。

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■肉会、申請してみた
登録したものの、相棒を決めないと参加できません。しばらくぼっち期間だったのですが、以前に所属していたキノトロープで同僚だった間瀬口くんが乗ってきてくれたので、晴れて相棒に認定。まずは相方を探すのが第一のハードルだなぁ。

次にプロフィールなど登録しておくと、毎日昼12時に肉会相手の紹介メールが来ます。実名とFacebookのリンクもあり、どんな仕事でどんな関心ごともっているかも、見ればわかります。ソーシャルランチとかは会社とエリア、自己紹介文しかわからないため、肉会のほうが、より自分が話してみたいと思う人に会えると思いました。

あと、プロフィール設定で威力ありそうなものがありました。「私たちがおごります!」設定…。デフォルトでこれを設定するには勇気がいりますが、なかなかCVRに直結しそうなすごい設定です。とりあえず曖昧に…しときました。

で、このあと紹介が来た方たちにオファーするわけですが、ここもなかなかハードルでした。まずはなんて送ったらよいのやら。あとはなかなか返信来ないもんですね。おそらく、サービスみたときに登録はしたけど、幽霊会員化している人も多いのだろう、と言い聞かせて落ち着いてみました。

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■肉会、成立した!
何度か申請してみると、数件反応がありませんでしたがその後某有名大学の学生さんからOKの返信がありました!申請した理由のひとつは、共通の知り合いに表示されていた人が以前に仕事や交流会で会ったことがある人で、この人たちと繋がりある方なら、きっと面白いはず、という感じで申請したのでした。決してかわいらしかったから、とかそんな理由だけではありません。


■肉会、行ってみた!
サイト内のBBS的な機能でスケジュールを調整し、肉会ってきました。お店は神泉の三百屋というホルモン焼肉やさんです。知らない人と初めて会っていろいろ話す、というのは緊張するのですが、こういうWebサービスについてどこで知って、どう使っているのか興味深かったので聞いてみました。
 
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質問:肉会何回目?
もう3〜4回目?だそうです。

質問:どうやってこのサービス知るの?
運営メンバーの伊藤さんと繋がりがあるらしく、このサービスを知ったそうです。日々送信されて来る中に、大学生の方が多い気がしていたので、活性化のために学生層に宣伝されたのかなぁと思ってました。

質問:就活ってどんなかんじ?
いろんなことに挑戦してみながら、これから考えていくという感じでした。

質問:要チェックしてる人とか?
Kさんは、家入さんやはあちゅうさんとも繋がりがあるらしく、仕事のこと働き方のことなどで影響を受けているようでした。

質問:働き方ってどんな風に考えている?
Kさんは、今はがんばるときだから、いろいろと覚えてがんばっていきたい。数年後に自分が本当にやりたいことが見つかったらスパッと辞めてそれに取り組みたいという感じ。同級生で起業している人も多いそうです。
Sさんは、海外で暮らした経験の影響もあるのか、仕事とプライベートはしっかり区別したい。効率よく働きたいという意思を感じました。
ぜんぜん仕事への考え方は違う2人ですが、どちらも日本人の古い考え方じゃなくて、新しい世代の考え方なんだなーと思いました。


いろんな話できて、おもしろ楽しい肉会でした。Sさん、Kさん、間瀬口くん、ありがとう。 次回はもっとなめらかにしゃべれるようがんばります! (・⊆・)ゞ


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肉会 – ソーシャル焼肉会マッチング

会って聞いてみた vol.2:某大手Web制作会社 坂手さん

いろんな働き方や会社のしくみを見てみようの企画、第二弾は会社の場所は近いけど、ある意味遠い立ち位置のWeb専門の大手制作会社(※大人の事情により社名は無)で働く坂手さんを訪問してみることにしました。

坂手さんは自分の前職であるWeb制作会社、株式会社キノトロープでご一緒させていただいた方で、体制変更の多い会社の中で、一時期下で働かせていただきました。キノトロープではWebの初期からある会社で、仕事の進め方や考え方などで独自路線を走っていた会社でした。それまで京都で部活みたいなWeb作りをしていた自分にはちゃんとした設計、ちゃんとした組織で作る、ということを学びたいと思って入社した会社でした。

坂手さんは主にシステム開発系の部署を担当されていて、大規模なECサイトの設計などを手がけていて、自分は作ったこともないようなドキュメントをよく作成されていました。

そんな坂手さんが、現在どんなことをされているのか聞いてみました。

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■全体300人のWeb専門会社

会議室まで案内していただくと、入口前の通路には、受賞トロフィーなどがきれいに陳列されていました…。ああ、やっぱりこれがあると、制作会社としていいもんですね…。会社の規模は、派遣や業務委託の方なども含めると、会社全体で300人規模のWeb専門の会社で、制作をする会社としては最大規模なのではないかと思います。

現在の社内体制は以下のように分かれているとのこと。

  1. プロジェクトの企画提案、設計、実装を担当する部署
  2. 営業戦略をたてる部署
  3. 新規事業開発を担当する部署
  4. 事業部から発生した運用管理案件を担当する部署
  5. インフラ構築、事務局業務、システム開発を担当する部署

新しい仕事を獲りにいく業務、新規の構築、定常的な運用をひとつの部署でごった煮の中やる会社もありますが、ここがしっかりと分かれているあたりは分業がしっかりしてる機能的なものを感じました。

10~20人規模の会社であれば、ごった煮で同じ方向を見ながら「みんながんばれ」でもいいと思うのですが、300人規模になってくると、しくみや分業が必要なんだろうと思いました。

■管理運用を担当する部署

坂手さんの担当されている部では、事業部から発生した運用管理案件を担当し、Webをつくったり更新したりする、作る人が所属する部署でした。デザイナーやマークアップの人が制作部隊として所属する全体で30人ほどの部署でした。

部の構成

  • マークアップ:12~13人 派遣も
  • デザイン系:6~7人 派遣も
  • ディレクション:6人  2人は関連会社の業務委託
  • 標準化を推進する人:2人

この構成で、100近くの大小さまざまなプロジェクトを進めているとのこと。会社全体では200~300もの案件が動くそうです。

■社内の仕事をベースアップする役割

部の構成を聞いているときに、聞き慣れない単語がありました。仕事の進め方やドキュメントなどの標準化を推進する担当の社員が2名いるらしく、この方たちの役割を聞いたところ、日頃進めている業務のナレッジ共有化を進めたり、マニュアル標準化、テンプレート化などを担当するそうです。

日頃業務を進めていると、こういった業務をスムーズに進められるように、良い部分や反省点などをフィードバックするしくみはなかなか時間を取りづらいと感じます。こういった役割を部内に既に配置してるあたりは、大きな会社だな~と思いました。

この役目の方もやはり作ることへの理解がないと、まとめることができないため、元デザイナーや元システムの方が現在この役目に就いているそうです。

■成長するためのしくみ

部もメンバーも成長していくためのしくみとして会社が行っていることに、部の目標と成果を求めることと、教育制度が充実していることがありました。

部がどんな目標で、どんな改善を行ったか、それが全社にどんなフィードバックがあったか、どんな委員会に参加・主導し貢献したか、などが問われるそうです。

社員教育は充実しているらしく、PM研修、管理職研修、カレッジへの参加、とりまとめたものの発表会などいろいろなものがあるのですが、企画やSNSまわりのテーマには参加者が集まるのですが、PMには集まりにくい現状があるようです。

実際にデザインやマークアップをしてものづくりをすることよりも、上流工程の企画や設計に人気がでるのは、やはりそちらでの実績の方が評価されやすいという業界の流れがあるのかもと思いました。

ただ個人的には企画やアイデアを思いつくだけなら、今や誰でもできることになっていると思っていて、思いついた企画を実現するためにまわりの人を巻き込んでいくような実行力があるか、もしくはしっかりと実現できるための技術がある、技術への理解があること、このあたりがないことにはスッカスカになってしまう気がしています。

■坂手さんの今後やりたいこと

大規模な案件や複雑なシステムがからむような案件も多いこの会社で9ヶ月ほど働いてみたところで、プロジェクトマネジメントをもっと根付かせていくことの重要性を感じ、これを今後やっていこうと考えているそうです。

具体的にはプロジェクトを進めるにあたって、このタイプのプロジェクトであれば、どんな仕事の進め方が適切で、どんなドキュメントを作成していけばよくて、このドキュメントでクライアントと何を合意しながら進めていくのかといった、プロジェクトを進める上でのお作法。個々の能力によるところではなく、このベースとなるところをしっかり整備していくことで、その上で個々の能力を発揮してもらおうという縁の下の力持ち的なところが、いかにも坂手さんらしいなぁと感じました。

他社さんの事例では、各アウトプットに必要な内容がリストにまとめられていて、提出するドキュメントにその要素がしっかり入っているかどうかをチェックする部署があるとかなんとか。自分の会社にはまだまだ遠い先のステップですが、やり方やしくみの理解はしておかねばと思いました。坂手さんとは今度WBS研修とか行こう!と誘っていただきつつ豊洲を後にしました。

会って聞いてみた:(株)katamari 谷口くん

いろんな会社のいろんな人の話を聞いて、いいアウトプットしている人はどんな考えや環境で仕事をしているのか?ということを聞いてみよう計画の1人目として、katamari 谷口恭介くんとごはんすることに。谷口くんとはこの仕事を始めた初期も初期に、京都の左上にあるekzmという会社で濃い数年間を共にした人で、席も隣だった。この会社ではいろんな人が集まり、そしていろいろなところへ転職していって、今ではそれぞれの場所で力発揮していて、本当にごった煮の中だったけど、すごく大事な期間だったなぁ。そんな谷口くんと、現在の同僚山口さんとの三人で渋谷のなぜかラブホど真ん中にあるすずめの御宿というところで一緒にごはんしてみました。
 
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・聞いた人:谷口恭介さん(株式会社カタマリ)
・場所日時:すずめの御宿@渋谷 2012年10月31日夜
・話聞く人:中尾仁士(電通クリエーティブⅩ)と同僚の山口さん
 
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■katamariがあるAID-DCCってこんな会社

■katamariの体制って?
・デザイナ:5〜6人
・プランナー:4〜5人
・webディレクター:2人
・システム:2人
・デベロッパー:5〜6人
・映像:2〜3人
全体20人程の構成で、職能ごとにチームとリーダーがいるとのこと。リーダー以外は上下関係は無く、フラットな社内らしい。katamariのWebが公開されたときの7〜8人くらいの名前とその上に色がついた●のWebサイトの印象が強くて、もう20人もいるんだ、という印象でした。

■仕事への姿勢や今後の方向性
いろんな仕事が殺到しているイメージがある会社なので、案件とメンバーのアサインはどんな風にマッチングしているのかも聞いてみました。

オリエンなどは可能な限り全員が参加するようにし、ブレストにもできるだけ参加するとのこと。オリエン~3日後あたりにブレストし、おもしろい案を出した人が担当するという流れ。みんな積極的に担当したがる雰囲気があるらしく、このあたりのしくみにもkatamariの強さがあると思いました。
企画する上でこだわっているポイントやポリシーみたいなものも参考に聞いてみると、
「それほんまに参加する?オモロイかもしれんけど、実際やらんのちゃうん?ってのは常に考えてます。」とのこと。

katamariがこれからやっていきたい方向ってあるのかも聞いてみました。

単に製品のスペシャルWebサイトを作って置くだけでは、成果だすことも、人目につくことも難しくなってきてるから、新しいも領域にどんどんチャレンジしたいとのこと。実際にZIMAの事例やよしもとの事例など、イベント的なことたプロモーションを絡めた事例も実現されていて、方針がしっかり実現の方向へ進んでいると感じました。
また、こういった新しいチャレンジをすると、業界内でも目に留まりやすい、そうすると有力な人材がくる、パワーアップする、またいい仕事ができる…というわかりやすいプラスのループに数年前からはまってるのだと思いました。

■最近のお仕事実績についても聞いてみた
 

専用のバスを●万円かけて改造し、バスの中でZIMAを飲みながら、連動する映像をつかって新しいクラブのような体験ができるイベント連動なプロモーションでした。イベントをするだけではなく、DOMMUNEとのコラボでリアルタイムな映像を配信したり、有名なDJの起用、CM用にもバスをもう一台用意し、同じフレームでCMも撮影するなど、立体的な展開になっていました。同僚も参加してきたのですが、中のプロジェクターは75℃で車内は暑かったようでした。バス内映像やCMはAOI Proさんとのこと。
 

URBAN RESEARCH 2012 AW-STYLE AtoZ
この案件は直接取引のクライアントで、ZOZO TOWNだと仲介手数料をもっていかれてしまうので、なんとかZOZO TOWN内のURBAN RESEARCHのページにきた人を、自前のECへ誘導したいという件。これに対するソリューションがとてもおもしろかったです。
 

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ZOZO TOWNの中で好きにできるのは自社の商品画像だけなので、ここの商品画像の中で人文字をつくり自前ECへの誘導をしよう!というもの。IやAの文字ならまだ服の商品画像として成立していますが、ツッコミどころのある「_」アンダースコアにも画像を用意してみんなにTwitterでつっこみさせる、そしてそれをさらに広めるために、写真で一言、な「ボケて」とのコラボでより拡散させていました。ツイートが増えることで、ZOZO TOWNトップのツイート表示にもURBAN RESEARCHのツイートが増えることで、ZOZO TOWNのトップをジャックしましょう!そして結果的に自前ECでの売上アップしましょう!という企画。これで成果がどのくらいでたのだろう?とかももちろんあるんですが、この課題に対するアイデア〜エグゼキューションが、ものすごく谷口くんっぽくて好きだなぁと思った事例でした。
 
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ゲームのUIデザインまで?
高いデザイン力を示唆するような依頼として、バイオハザード6のUIコンセプトデザインのようなものもあったそうです。ゲームのクレジットに名前出て嬉しかったそうです。映画やテレビ、アニメなどのエンドロールに、Web制作スタッフが載っていることがありますが、同業者としてこれは羨ましいなぁといつも思います。

■なぜクオリティ高い仕事ができるのか?
katamariが、クオリティ高いアウトプットできている理由はどこだと思う?という質問をしてみたところ、「優秀な人がいるからじゃないですかね〜」と。まぁたしかにそうなんです。上でも書いたようなプラスのループ、仕事のアウトプットにこだわる→新しいチャレンジ→よいアウトプット→目立つ→次の仕事オファーにつながる→高いスキル・モチベーションのある人が入社→(※くりかえし)が実現できているからなのだと思います。そんな社内の評価システムは、前期の自分の評価を5としてそこから成長しているかどうかを見るそうです。(スパイラルアップというらしい) 

また採用については、技術ある人は常に求めている体制で新卒も2名採用されているそうですが、現状集まっている高い技術をもった人たちに混ざってそこで活躍できるほどの技術力をもっている人のみが採用の可能性があるんだと思いました。

 

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Katamari Inc.
http://katamari.co.jp/

AID-DCC Inc.
http://www.aid-dcc.com/

憧れキャンプスタイル満載 GOOUT CAMP

富士山のふもと、本栖湖のすこし南のふもとっぱらキャンプ場で8/29~30に開催された雑誌GOOUTが主催のキャンプ+イベント+フェスのようなイベント、GOOUT CAMPへ参加してきました。広大な敷地に数百ものテントが設営され、ステージではライブがあったり、販売エリアではキャンプ用品が売られたり、ファミリーで楽しめるイベントが盛りだくさんだったり。キャンプ好きによる祭りのようなイベントでした。公式には「おしゃれでゆるいキャンプイベント」とうたっています。

■雑誌とイベントの連携
イベントに参加してみてまず気づいたのが、参加者のファッションがおしゃれだったり、テントやその周りの飾りつけやキャンプ道具等、すごく個性があったりおしゃれの塊だったということでした。キャンプをはじめたばかりの人がおしゃれな人たちや道具などのスタイルを見る→いいなぁと思う→来年のGOOUT CAMPでは自分も!→買っちゃう。 というサイクルがあるある、とはまりつつある自分も思いました。

飾り付けされたおしゃれテント

 また会場内で雑誌掲載用の写真撮影が行われていたり、おしゃれテント飾り付けのコンテストが実施されていたりと、集まったモチベーションの高い人たちをしっかりと魅力的なコンテンツに活用されていました。人と同じ物ばかりじゃいやで、なにか自分ならではの工夫をしたい!という考えがあちこちから見えてくる気がしました。とくに気合を感じたのは、中央にあるメインストリート沿道にあるテントで、ここはもともと人目につく場所なので、気合ある人が見せたくて設営するようです。

■朝から晩まで楽しめるイベント盛りだくさん
金曜夜の前夜祭にはじまり、土日にさまざまなイベントがあります。100人で同時にフリスビーなげるイベント、キャンドルをつくるワークショップ、腕相撲大会、一発芸大会、みんなでヨガ、みんなでラジオ体操、のようなものから、巨大な蛸の大凧だったり、100人×100人のキャンプコンパ??だったり、気球があがっていて乗ることができたり、メインステージでは清水ミチコやDE DE MOUSEのライブがあったり。ファミリー向けから大人向けまで楽しめる多彩な内容でした。

大蛸凧

100人フリスビー

DE DE MOUSE

朝の気球

広大なキャンプ場

自然が気持ち良いです

自分がやってみたいスタイルを自分たちのペースで思いきり試すことができる楽しいイベントでした。

 

大きな地図で見る

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おしゃれでゆるいキャンプイベント GOOUT CAMP
http://www.gooutcamp.jp/

越後妻有 大地の芸術祭行ってきました(1日目)

越後妻有地域の里山や廃校となった小学校などを舞台に3年に1度開催している越後妻有 大地の芸術祭に先日行ってきました!。行く前から広大なエリアに広がっていること、1日じゃとてもまわりきれないことを聞いていたので、宿をとって車で子どもと2人で行ってきました。東京から230kmほどあり、関越道までの環八もあり、結局5時間ほどかかっての新潟十日町への到着でした。

■芸術祭の中心 キナーレ
キナーレという変わった響きの言葉。越後妻有里山現代美術館がこの芸術祭の中心で、まずはここに向かいました。道中の十日町商店街には閑散としていて、これは本当に芸術祭を開催しているのか?と不安になるほどでした…。でも地域で有名な新潟へぎそばの老舗 小嶋屋総本店さんに入ったとたん、人がいっぱいいて、ほっとしました。

キナーレの中には、意味はわからないけどなんだかおもしろいものであふれていて、やたらこどもが楽しんで体験したり食い入るように見つめたりしていました。中に入って見たりできる体験できる作品が多かったのも、子どもウケがよかったようです。特に印象に残っているのは、やはりキナーレに入ってすぐ広大なエリアを使って展示されていた、クリスチャン・ボルタンスキー氏の「No Man’s Land」という展示でした。サイトの作品紹介を見ると人間の「生と死」「記憶」をテーマにしていることを今初めて知りました。こどもはずっと「洗たくして干してるんだよね。」と言ってました。

他にもトンネルの遠近感をドラえもんのガリバートンネルのように実際にどんどん狭くしていって、歩くと不思議な体験ができる「トンネル」や、床屋さんの赤と青のグルグル回っている物の内部を歩く体験ができる「Rolling Cylinder, 2012」など、体験できるアートがやはり記憶に残りました。

■もう1エリアが精一杯?
キナーレはかなり作品満載でした。次のエリアに行こうかと思って調べてみると、徒歩ではとても行けず車で15~20分ほどはかかりそうなところばかりで、車でない方たちは巡回バスで回って大変そうです。次は友人からも超おすすめされていた、「光の館」に行ってみることに。小高い丘を登って行くと、怪しげな館が現れました。大きな階段をあがって中に入ると、その1室の天井に謎のスペースがあり、なんと屋根と天井がスライドし、この部分から空が見えるような部屋なんだそうです。当日はあいにくの雨模様で曇ったりいきなりドザーっと降ったりしていたため、この時も閉まったまま…。一瞬開けますよー!と開きかけたものの、また突如雨がきて隙間から光が見えかけたところでまた閉まっていったのはよい思い出です。和室から外から子どもは駆け回っていて楽しそうでした。

■廃校になった小学校がおばけワールドに!
この旅の前にいろいろ相談していた友人にばったりと「光の館」で出会い、どこ行くか迷子のようだった親子が九死に一生を得ました。次のエリアもひっついて行くことに!まだぎりぎり間に合うとのことで、絵本と木の実の美術館に車で15分ほどで移動し駆け込むことにしました。ここは既に廃校となっている小学校全体を舞台に、流木や竹などをつかってかつての先生や生徒そしておばけまでもを再現しているという作品。なんておもしろそうな…。校舎に入ってすぐの広い体育館には色鮮やかな流木で組まれたオブジェがたくさん展示されていたり、体育館に置かれたピアノや木琴、鉄琴が鳴らされていて楽しくにぎやかな雰囲気でした。まっ先にうちの子も鉄琴をかき鳴らしに行ってました…しかも激しく…。みんなの描いたおばけの絵展示や、すべて竹でつくられた家自体がいろんな音を奏でる「どうらくオルガン」など楽しいものばかり。おばけの絵やオブジェなどは割りと本気で怖がっていました。怖がりすぎなうちの子。

 

学校のまわりには田んぼや山々の緑、民家。もう夕暮れで暗くなっていく景色と相まって、とても懐かしく楽しい体験でした。穴を開けた竹が吊り下げられ、それを竹でボコボコ叩いていろんな音を出して遊ぶ作品を堪能しました。こういうところに住みたい、とか思ったりもしました。

■宿もよかった…
絵本と木の実の美術館を見終わった頃にはもうだいぶ暗くなり始め、一緒に回ってもらった友人2人をキナーレに送り、自分たちは山道とカーナビのいじわるにもなんとか乗り切って宿に向かいました。よく仕事で十日町に通っていた父親におすすめを聞いて予約した宿の大沢山温泉 大沢舘に宿泊しました。和風で雰囲気のある宿でとリクエストしたのですが、本当にぴったりとはまる、ものすごく居心地のよい宿でした。露天風呂も月がきれいに見えて堪能しました…。また泊まりたい度:★★★★★です。

 

2日目のメモはまた次回エントリーで。

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越後妻有 大地の芸術祭の里
http://www.echigo-tsumari.jp/

チームラボに行ってきたメモ

京都のWeb制作会社時代の元同僚 吉田さんに突然連絡して、まえまえから気になっていたチームラボへ潜入してきました。ひとりで行くのもなんだしなーと思って、思いつきでラナデザイン(ラナグラム)の丹野くんと一緒におじゃましてきました。

■チームラボさん事務所に潜入!
水道橋の駅から3分ほど歩いた所のビル、4~7階にチームラボがっ。緊張しつつエレベーターあがってみると、受付には噂のアレが。あ、吉田さんもいる。なぜかダルマを抱えている…。


こ、これが「Face Touch」かー。受付に設置されていて、部署や名前から他人を呼び出すと、その他人のPC内のアプリでポップアップするというしくみらしい。すでに同様のものが数社に納品されているらしい。うーむ自社開発っ。


しきりの全くない開かれた打ち合わせスペースの階。隣の打ち合わせ声が聞こえすぎるんじゃ…とも思うが、これがきっとチームラボ流なんだろ…。机面がドット絵で構成されているもの、日本画風の東京が描かれた机(スカイツリーの壁画のために作られた作品とのこと)、机が大きな紙になっていて、打ち合わせしながら書きながら共有できる机だったりと工夫満載の打ち合わせスペースだった。

■社内も展示スペースになっている

社内のいたるところには今までのアート作品のサイネージが展示されていて、あのチームラボハンガーも実際お試しできるように設置されていた。2つ持ち上げたらどうなるんだろうーとか、結構ハンガー壊れやすそうね‥とか気になる所はありつつも、もちろんこのあたりも鋭意改善検討中とのことでした。

チームラボさんが最近力を入れている、アート系の作品制作については社内には5~6名の方が担当していて、日本画を描かれるかたもいるとのこと。そういえば隣の唯一しきりのある会議室にも日本画が飾られていたり、さきほどのスカイツリーの壁画などもすべてその方が元を制作されたそうです。

■ウルトラテクノロジスト集団ってどんな体制?
社内のことを質問してみると、社員は全150人ほど、グループなど入れると300人近くもいるらしい。プロジェクトの提案から制作進行まですべてを担当するカタリストと呼ばれる職種の方が20名ほど。一般の制作会社的にはWebディレクター?のような仕事内容でした。Webデザイン担当は10名ほど。他にウルトラテクノロジスト集団のコアを担っているシステムやプログラム関連の方も100名以上!もいるそうです。これはすごい技術力だなぁ。

それにしても、カタリストってなんだろう?

特長だったのは打ち合わせスペースの奥のエリアが工作室的なエリアになっていて、LANや電源ケーブルがいたるところから出ていたり、検証用サイネージパネルがあったり、海外にすぐいけるようスーツケースがあったり…。国内外にひろく進出しているチームラボさんならではの部屋だなぁ。

■ウルトラテクノロジスト集団ってどんな教育制度?
新卒の教育等についても質問してみると、基本的にはいきなり案件担当に抜擢され、OJTで学んでいくという考え方だそうです。カタリスト(ディレクター)は予算から提案、制作進行まですべてを1人でやる、Webデザイナーはマークアップまで全員がやる、そういう企業文化のようです。ものづくりな会社だなぁという印象をうけました。

■中尾 感想メモ

  • アートな作品や猪子さんプロモによりチャレンジングな案件が集まってくるしくみ
    【事例】ダイキン×TeamLab 雲プロジェクト
  • 試作を作ったり技術的な試行錯誤をできる設備や文化が根付いてた
  • 自分でがんばってできるようになれ文化
  • 日本画を描く人、電子工学の人、いろんな異文化が混ざっておもしろくなってる
  • やっぱり猪子さんいいなぁ、会ってみたい
  • ハンガーのセンサーも以前は社員が内職のように手作りしてたらしい 熱い

■丹野くん 感想メモ

  • 全面的に技術よりな会社であり、そこを柱としながらも、コンサル、デザイン、映像、CG、インスタレーションとほぼオールマイティにできる様子
  • 社長が広告塔としてとてもよく機能してて、仕事の周り方、営業的な観点で大変参考になった
  • 社長の急な思いつきでスタッフが振り回され、そのムチャ振りに食らいつき乗り越えていく事で成長するというのはどこの会社も同じ様子
  • 研究熱心で行動力ある人は努力次第でいくらでも結果を出せそうな環境に感じた
  • トップから全体にわたり技術者に理解がある(環境、体制、案件、etc)
  • インスタレーションをやる技術者にとっては設備など充実してて素敵な環境
  • ラボ室の方々の表情が良く、楽しんで仕事してる様子
  • 案件で作られた事例がすぐ触れられるようにディスプレイしてるのはとても良い

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チームラボ株式会社
http://www.team-lab.com/
 

はみだし塾 vol.11 川村真司氏

2012年9月11日
AOI Pro. 大崎本社 大会議室

葵プロモーションさんが開催されているはみだし塾。はみだした広告作っている方を招き、これからの広告がどう変わっていくかのヒントを探ろうという会。無料で誰でも参加できるため、早速行ってきました。

■企画の根底「SIMPLE & UNIVERSAL」

  • 東京、ロンドン、アムステルダム、ニューヨークとさまざまな国・広告代理店で広告を作られてきた
  • その経験からどの国や文化でも人間が本質的に感じる部分を企画の核にすることで、より強い・拡がりのある作品が作れると感じた
  • 「SIMPLE & UNIVERSAL」を企画の根底で意識している。

その後、広告を作る時気をつけている3つのポイントに沿って事例が紹介されました。

■ポイント1:「CREATIVE PROCESS」(作り方から作る)

  • 対象をどう伝えるかをロジカルに考えて表現を作っている
  • 制作前(どう作るか)から制作後(どうひろがるか)まで考える
  • プロトタイプを作って検証しまくる
  • 制作プロセスもコンテンツの一部となる

【事例1】SOUR – 日々の音色
 シンプルなアイデアで世界中から視聴

【事例2】androp – Bright Siren
 メイキングのプロセスごとエンターテインメント

【事例3】androp – World.Words.Lights.
 ライゾマや明和電機と協力

【事例4】SPACE SHOWER TV – MUSIC SAVES TOMORROW
 真鍋大度氏、清水幹太氏と共に本物の精子を動かそうと試みた事例 実際はCGに

【事例5】NHK – TECHNE
 いろんな方の作り方~作品をみたいため企画

■ポイント2:「NEW USE OF MEDIA」(メディアの新しい使い方)

  • 横井軍平氏「枯れた技術の水平思考」
  • 知っている技術を違った使い方をしてうまく使うこと
  • 今ならTwitterを何かうまい使い方考えたりするほうが

【事例6】Rainbow in your hand
 パラパラの軌跡が虹に。めくる動作をエンターテインメントに

【事例7】SOUR – 映し鏡
 ブラウザ、MVを違った形で使用。清水幹太氏との初の協業

【事例8】SONY – MAKE TV
 ソニー製品を駆使したインタラクティブTV番組

【事例9】ユニコーン×宇宙兄弟
 雑誌や漫画、CDに散りばめたメディアミックスな隠し要素をMVでタネ明かし

■ポイント3:「STORYTELLING TECHNOLOGY」(新しい物語体験するためのテクノロジー)

  • 適しているテクノロジー、メディアを選択して使うこと
  • ただ流行ってる新しい技術というだけで使った作品は数年後にどうでもいいものになってしまう
  • いろいろなテクノロジーをちょっと違った使い方で

【事例10】androp – Bell
 曲のテーマである伝えることの難しさをTwitterとゲームで表現

【事例11】TOY TOYOTA – Backseat Driver
 TOY TOYOTAというおもちゃブランドを通じて社の姿勢を伝える

【事例12】intel – POP-UP THEATER
 フラッシュモブ的な映像をYoutube上でひろめる

■3つのポイントのバランスが大事

  • 「CREATIVE PROCESS」「NEW USE OF MEDIA」「STORYTELLING TECHNOLOGY」のバランス
  • アイデアとテクノロジー検証は同時に進めているが、自分も技術について理解するようしている
  • アイデアやクラフトを担当するCD と 技術、実現を担当するTDでのチーム

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川村真司氏
http://www.masa-ka.com
http://prty.jp/

はみだし塾
http://hamidashi.com/