お笑い×テクノロジーなコラボ企画イベント「チョコバナナフェス2013」を見てきました

Web雑誌「Web Designing」が開催するイベントdotFesと、よしもとがコラボして、芸人×クリエーターが一緒にアイデアを練る企画、チョコバナナ企画会議。これをイベントにしてしまおうという試み「チョコバナナフェス2013」が、新宿ルミネtheよしもとで11/17(日)に開催されましたので、芸人さん・クリエーターさんどちらのおもしろ脳も同時に聞ける!とウキウキして観覧してきました。

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■イベントの中身はもりだくさんの3部構成になっていました。

  1. クリエーティブ大喜利
    dotFesで恒例になっているクリエーティブ大喜利というものがあり、出されたお題に対していかに気のきいた面白い回答ができるか、というもの。これを芸人 さんにやってもらおうというコーナー。本家dotFesでは、Partyの清水幹太さんや中村洋基さん、ココノヱの宗さん、katamariの谷口くんや、家入一真さんが常連のコーナーで、実際に作ったものを見せて回答する形でした。

  2. 芸人さんお悩み相談
    悩みを抱えている芸人さんの話を、代理店や制作会社のクリエーティブな人に相談してみよう、というコーナー。

  3. チョコバナナ・プレゼン
    芸人さんとクリエーターがタッグを組み、世の中に実現させたいアイデアを打ち合わせして、当日の会場でプレゼン。来場客のスマホによる投票数をもっとも多く勝ち取ったチームに、よしもとから実現への制作費として100万円が提供されるというメインイベントなコーナー。
出演者や詳細内容は公式サイトにて

■わからないお題でもお笑い変換がすごい!クリエーティブ大喜利
AR三兄弟さん、シモダテツヤさん(バーグハンバーグバーグ)、中村洋基さん(PARTY)たちからのお題に対して、芸人さんが難しくてわからないなりにもお笑いに変換していく技だったり、なかなかモニタが繋がらないトラブルも、間をうまくお笑いに繋げていたのがプロだった。AR三兄弟さんの自己紹介で見せたARアプリで、非常口のシンボルな人にアプリをかざすと、動き出してカメラの中で縦横無尽に動き出すのに会場からも驚きの声が。また案件での事例としては、BUMP OF CHICKENのポスターにスマホをかざすと空間上にポスターが展開して、曲の試聴ができるアプリ「BOC – AR」の紹介も。
中村洋基さんからのお題「10年後の超高齢化社会にむけてどんなサービスがはやるか?」では、ペナルティ ヒデさんの「ツイニイッタ―」は、細かく説明がなくても、その回答1ワードでいろいろ想像できて会場も爆笑回答だった。

■会場も回答者もちょっと困惑気味に?チョコバナナお悩み相談室
家入一真さん、岸勇希さん(電通)、小泉文明さん、草なぎ洋平さん(東京ピストル)、松本龍祐さん(コミュニティファクトリー 代表取締役社長)が、芸人さんの悩み相談に答えるというもの。
 ワッキー(ペナルティ)の「TwitterやFacebookでもっと海外から反響えるにはどうしたら?」というお悩みや、レイザーラモンHGの「イラレで絵を描いてるんだが大変な作業。もっと楽に描けるかツールはない?」、楽しんごの「ずっと勉強している整体でもっとみんなに体験してほしい。」というお悩みに、終始クリエーター陣は困惑ぎみなコーナーだった。家入さんは開始直後からすごく帰りたそうで、はっきり「もう帰りたいです。」的なコメントも。ワッキーが告知していた自分の変顔をまとめた本「フェイスブック」も、資金集めをした「campfire」の取締役である家入さんが同席していて、お世話になりました的なやりとりも。

■チョコバナナ・プレゼン
メインイベントのチョコバナナ・プレゼン。お笑い芸人さんの発想と、クリエーターの発想がコラボしたらどんなおもしろいことになるんだろう、と楽しみにしていました。

COWCOW × しくみデザイン

リアルタイムに顔認識し、顔におもしろフィルターかけるしくみデザインさんの技術と、COWCOWのコラボ。COWCOWのふたりがこちらをふりむくと顔がバカ殿になったり、あたりまえ体操とのコラボだったりと、見た目にわかりやすいプレゼンだったのと、COWCOWさんの面白い動きが合わさってかなり会場が湧いていました。しくみデザインさんは店頭のサイネージパネルの実績も多くて、さすがのクオリティでした。

ケンドーコバヤシ × 株式会社人間

以前にもアプリ「見てる女やさかい」をリリースしているチームでした。今回もエロ方向Maxで、あ〜きれいな女性だな〜と見ているときに、男の勝手な妄想をその女性が思っているかのような心の声がテレパシーで聞けるアプリ「妄テレ」。ケンコバさんはイベント中ずっと安定のエロ方向で楽しませてくれました。アプリにはしずちゃんver.や、ケンコバver.も収録。サンプルでのセリフがエロすぎて、女性のほうが多い会場で、若干引き気味な気配も。

河本準一 × ココノヱ

次長課長の河本さんとココノヱの宗さんコラボは、自分の描いた分身のクリーチャーが、ライフログを読み取って反映し、どんどん成長していくSNS「生態系」。自分のリアルな行動がどんどん反映していく考え方や、世の中への貢献やビジネスに繋がる視点のプレゼンもあったのだけど、もしかしたら会場の人たちには理解しにくい難しかったのかもと感じました。そこらの面白味がわかるには、SNSのことある程度わかってないと厳しいかも。

描いた絵を読みとるところは撃墜王らくがき水族館と同じしくみでしたね!

レイザーラモンRG × 落合陽一

普通のキャバクラはもうつまらない。普通の人が知らないようなマニアックな研究に没頭している理系女子から話をきける理系キャバクラ「研究女(じょ)」。参考として連れて来られたのは、現役大学院生の方で、昆虫の生態をマニアックに研究されている方や、オノマトペの研究をされている方等…。利益の一部から研究費も賄うというアイデアでした。本当に実現してくれるなら一番おもしろそうと個人的におもった案でした。

徳井義実 × AID-DCC(富永勇亮・谷口恭介)

研究員姿で登場のAIDのお二人の後に、神主姿で登場のチュートリアル徳井さん。登場しただけで会場がわっと盛り上がり、徳井さんお目当ての女性も多かったようでした。プレゼンで、京都のとある神社の神主が現れたかと思えば働くおっさん劇場の野見さんで、100年に一度大暴れする大男根を鎮めるべく伝説の巫女を探せ!という謎ストーリーが展開…。完全におもしろフィクションで進行しながらも、その巫女を探すための道具「小男根様」はスマホと接続された顔認証技術による怪しげデバイス。形はそうとう卑猥なものでしたが、巫女の候補として壇上へあがった来場者女性を審査する徳井さんとそのデバイスの怪しい動きとなき声?で、会場の笑いを誘ってました。企画の実現性とかはすべて置いといて、会場からの得票数1位でみごと優勝賞金100万円をゲットしていました!

■最後に感想メモ
おもしろいお笑いと、おもしろいクリエーティブがどこかに共通要素があるのかどうか。クリエーティブや企画についても、エレベーターで出会った人に「今どんな仕事してるの?」と聞かれた時に、一言でこんな仕事といえるかどうかが大事という話(細かく説明しないとわからないような企画はあまりおもしろくない)がありますが、お笑いも、フリップ一枚でどっと笑いが起きたりする瞬発力には似てるかもと感じました。
芸人さんがお笑いとして出した回答にも、クリエーターからすると実現できる方法もあるかも?というアイデアの素に繋がっていることがあり、異業種での企画にも可能性あるなぁと思いました。
あとチョコバナナプレゼンで優勝していたAID-DCCの谷口くんに、勝因と賞金を聞いてみたところ…

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とのことでした。
 
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