セミトランスペアレント・デザイン企画展「退屈」はテクノロジーとアートが融合していてかっこいい!し、仕組みを聞くともっとおもしろい!

銀座gggで開催されている企画展、セミトランスペアレント・デザイン「退屈」へ行ってみました。デザイナー、デベロッパー、プログラマーさんが所属していて、テクノロジーとアートがうまい具合に融合していて、かっこよいWebサイトの制作実績があるかと思えば、いろいろな展示や企画展のアートディレクションだったり、映像や写真、グラフィックのディレクションなども。独自の色があるプロダクションさんなのですが、実際に社員の方と会ったり、作品を見たりしたことがこれまでなかったので、これは!と思い見学にいってみました。

いろいろなものが展示されていましたが、どれもなんだかかっこいいデザインだけど、どういう仕組みだろう?となるものばかりでした。詳しい説明を聞いてからもう一度見ると「おお、なるほど!」と楽しめました。教えていただいた仕組みについても書いているので、実際に見て知りたい方は読み飛ばしてください。

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展示のポスターもはじめは何が描いてあるのかな?と思っていました。

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「eyeFont」という作品。視線でマウスカーソルを動かすような仕組みを使ったワークショップを過去に開催されていて、それに参加した人たちが目で描いた何百という形のアルファベットの中から、「Boring/Bored  Semitransparent Design」の文字を1文字づつ選んでこれを制作されたそうです。ものすごいこだわりと手間ひまです。

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こちらのボードはワークショップに参加した人数が可視化されているらしく、その時間帯の人数に応じてアルファベットがどんどんかすれて削れている仕組みとのこと。削れていくしくみも、ありふれたライブラリをそのままではなく、こだわりがあるそうです。

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gggの1Fの壁。真っ青です。1Fでは何も気づきませんでしたが…。

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作品名の展示方法もかっこいい…

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地下1Fの奥の壁に表示されていた制作実績の映像です。映像中に表示されているのはどこかで見たポスターだな…と思ったら、これは1Fにあるブルーバックの壁が切り抜かれて、そこに映像が表示されているということでした。1Fに来場された方がきれいに切り抜かれて表示されていました。切り抜きの仕組みも精度の高いものができたため、ここへ使われたということでした。

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地下1Fの展示。表示されたモニタの映像をカメラで撮影、それで取得した情報をバイナリに変換、次にまた戻して表示というのを繰り返した展示のようです。手前のモニタは、位置をぴったりにあわせたカメラがずれないように?置かれているようです。

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モニタにもセミトラさんのロゴが入ったこだわりっぷり!

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奥にあった実績展示。ひとつのマウスで5つのモニタが同時に動くような仕組みに。カーソルが画面からはみ出していくと、なんとカーソルが画面からはみ出していきました!なんだかわからないけど、おもしろ体験っ。また、こちらでの操作によって、上にあるモニタとカメラが並んだ作品のベースになる映像が変更されるようでした。展示の仕組みが裏側で繋がっている!(けぞ、言われないとぜったい気づかない!)

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今回の企画展のポスターでした。元にある絵をなにかしらの変換をしていって、企画展の名称「Boring/Bored」という形になっているようです。まったく気づかなかった!10/16にはギャラリートークもあるようです。要チェックっ。

 

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Semitransparent Design

第338回企画展 セミトランスペアレント・デザイン 退屈
2014年10月03日(金)~10月28日(火)