ZOOMにProcreateを繋いでリモートグラレコしてみる(スライドとグラレコ共有どうする篇)

ZOOM上のワークショップやトークセッションで、Procreateを使ってグラレコを画面共有するときの流れを前回のnoteでまとめましたが、画面共有するとシェア内容がそのミーティング画面で大きく表示されるため、メインのスライドとグラレコが共存できないのでは?という問題がありました。実際に試してみないとわからないので、どういうことになるかmac3台ならべてやってみましたのでメモ。

前回のnoteはこちら

今回試してみたのは以下の構成


検証したマシン構成

・mac 3台をZOOMで繋いでミーティング
・mac A:ファシリテーター、PPTを画面共有する
・mac B:グラフィッカー、iPad(Procreate)をAirPlayで画面共有する
・mac C:参加者、聴講のみ


検証1:グラレコ画面共有←スライド画面共有を被せる

前回考えた画面共有の共存として

1・グラレコ画面をまず画面共有する
2・次にメインスライドの画面共有する
3・参加者の画面にはメインスライドが大きく表示
4・そのまま会を進行
5・グラレコを見たい参加者は自分で設定変更
6・最後にグラレコが画面共有してふりかえり

というのが成立するか、検証してみる。

検証1結果

・初期設定では「同時に共有できるのは1名」となっている
・他の人が画面共有すると、それまでの共有は終了となる
・共有できる人や被せて共有できるかどうか等は設定可能

グラレコ進行を考えると…
会の進行にあわせてファシリテーターが指示して、そのタイミングでグラフィッカーのグラレコの画面共有を切り替える、という進行は可能。ただ、ファシリテーターもグラレコの進行具合をリアルタイムに見ることはできないのでやりとりが必要、スムーズではない。

検証2:複数同時に画面共有可能な設定で再度試す

アドバンス共有オプションに「複数の参加者が同時に共有可能(デュアルモニターを推奨)」という設定があるので、これを試す。デュアルモニターはもちろん無いという想定。

試してみる設定
・アドバンス共有オプション:複数の参加者が同時に共有可能 ON
・スライドが画面共有されているところに被せてグラレコ画面共有する
・ファシリテーター、グラフィッカー、参加者にはそれぞれどう見えるか

検証2結果

・同時画面共有できる設定をONだと2人が同時に画面共有できる
・重ねて共有すると参加者には2人目が共有した通知が表示される
・参加者はオプションから自分でいつでも画面共有を切り替えできる

問題点
自分の操作の問題かもしれませんが、画面共有している2者からは、お互いの画面共有を見るために画面切り替えすることができませんでした。見るためには自分の画面共有をOFFしないと見れないようでした。

また参加者が任意に画面共有を切り替えできるとはいえ、なかなか自分で切り替えるタイミングをつかみにくいため、ファシリテーターが進行でコントロールする必要あり。そのためにもグラレコもリアルタイムに見えるほうがいいのだが、上の状況だとファシリテーターからはグラレコが見えない問題。

対応策
ファシリテーター、グラフィッカーがさらにもう一台別の端末を用意しZOOMに繋ぎ、お互いの画面共有を見ることで解決できる。

さらに次の検証へ…

これらもろもろを解決する方法としてビデオキャプチャを使うやり方が湯浅かりんさんのnoteで紹介されていました。1.5〜2万くらいかかってしまう対応ですが、遠隔でのグラレコやワークショップをスムーズに進めるためには必要な装置のようですので、このやり方も後日試してみようと思います。