慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)が地域や企業と連携して進めているプロジェクトや研究の成果を発表する「The 6th KMD forum 2015 – KMD FACTORY 」が五反田東京デザインセンターにて2015年11月の2日間開催されていました。展示される内容がデザイン × テクノロジーで面白そうだったのでのぞきに行ってみました。
なんかかわいい「つなぎ女子」
会場に入ると受付している学生さんや、プロジェクトの説明してくれる学生さんなど、つなぎを着ている女子が多数でした。なんだろう?と見ていたらWebサイトもしっかり用意されていました。descriptionを見てみたところ、「つなぎと女の子の組み合わせはどうしてこんなにも胸が踊るのか・・・KMD FACTORYのつなぎをつくり、KMDに在学中の女子たちに着せて撮影をしました!」とのこと。わからんでもないっ
→KMD Forum × つなぎ女子
ちょっとはまりそう「KATO鉄道模型 × デザイン思考」
会場の受付を抜けると、部屋の家具の中に鉄道模型が。KATO鉄道模型の展示〜楽しみ方を考えてみたものだそうです。アンティークな家具と鉄道模型が絶妙にマッチしていました。鉄道模型の展示方法を考える研究…いろんな研究があるもんだなぁと思いました。
ごろごろ転がりそうな超人スポーツ「ピカリバブル」
下のフロアでは超人スポーツ協会の競技デモンストレーションが行われていました。丸いバルーンのようなものに1人1人が入ってサッカーするバブルサッカーをさらに進化させた「ピカリバブル」という種目ということで、他のバブルにあたるとLEDの色が変化するようでした。
見たことない珍スポーツ?「Hover Crosse」
またその後にも超人スポーツ協会の種目デモンストレーションがもう1種目行われていました。それはセグウェイのような体勢でコントロールする乗り物「Hovertrax」に乗って、手にはお玉を持ち、テニスボールを相手のゴールにそっと置きに行く…、と説明を文字で書いていてもこれはきっと伝わらない…と思ったので動画で撮影しておきました。これはスポーツなのか・・・なんなのか・・でも楽しそう。
建物に入るのが楽しくなりそう「Projection Doors」
ナブテスコ株式会社とKMDの共同プロジェクトで、自動ドアにプロジェクターを設置し、ガラス部分にのみ演出をプロジェクションする仕掛け。ドアが開くとその開いたガラス面にのみプロジェクションしていました。自動ドアによくはってある青い縁取りのシール、このナブテスコのシールがついている自動ドアにならどこでも組み込めるということでした。
→Projection Doors
モニタをリアル窓のように拡張「Virtual Window」
外の風景を表示しているモニタの前に立ち、背後からKinnectで動作を検知。体を左右にふってモニタを見る角度を変えると、モニタから見える風景がリアルな窓から外の景色を見ているかのように風景の見える角度が変わるという体験。要はモニタをリアル窓化する、ということかと。実際体験してみたのですが、モニタが窓のように壁に設置されていたらその感覚ももう少し感じられたのかな?と思いました。
触って体感できる映像「Kawaii Haptics」
小さな映像のモニタが入った箱から棒が飛び出していて、映像が始まると棒が振動する装置。モニタにはハムスターが棒をかじっている映像や、男性がかじっている映像などが流れますが、内容によって棒を持つ手の触覚が違うように感じるのが不思議な体験でした。振動はすべて同じものなのに感覚が変わる不思議。触覚を振動で記録できるデバイスを活用した作品でした。
ジャックと豆の木体験「ニョキニョキ豆の木」
Oculus Riftを装着するVR体験。ハンモックのように吊るされた状態で、上から垂れ下がっている縄を掴んでのぼっていくと、どんどん豆の木を登っているようなVR体験のできるもの。
SONY × KMD Enchanted Media Project「photobrella」
傘の先端に小型カメラを3つ設置し、いろんな角度からの映像を撮影できるデバイスにしたプロトタイプが展示されていました。傘からの360度映像なのか??と思いましたがそうではなく、3方向からのカメラでドラマチックな映像を作れる雨の日も楽しくなるデバイスでした。
ほかにもカップル専用の乗り物と体験をデザインしたものだとか、家の玄関にひくマットがおかえり言ってくれるものだとか、ラジコンの軌跡にレインボーなプロジェクションするとか、いろんな楽しそうなデザインやプロトタイプが展示されていました。こんな楽しそうな勉強する学校に自分も行ってみたかったなぁ。