Spikes Asia 2012 結果発表 見てみた

アジア版のカンヌを目指して開催4年目の広告祭であるSpikes Asia 2012(スパイクスアジア広告祭)がシンガポールで開催され、結果が発表されています。カンヌは総応募数:34,301点、Spikes Asia:4,860点と差はありますが、前年比で30%以上増えてきている等、どんどん盛り上がってきている広告祭のようです。(行きたかった。)カテゴリ内容や各社のセミナーなど、内容みているとほんとカンヌと同じようなしくみのようです。カンヌはライオンだけど、こちらはなにだろう?と調べてみたら三角柱なトロフィーのようです。検索してみたらこんな写真が。

■日本からのエントリー勢い
DigitalカテゴリでShortlistを見ると、JAPANのエントリーの勢いがすごいなぁとひと目でわかる。もちろんアジア環太平洋地域のだから当然なのですが、カンヌのときは世界中からのエントリーだったので、圧倒的に入ってきている数がこちらのほうが多くて、見てるだけで楽しくなってきます。Bronze受賞作品を見るだけでも、全12作品中の7点が日本からの作品です…。これは授賞式も楽しそうです。

■日本勢の受賞作品をいくつか見てみた

【shortlist】

氷結 – AVATAR LIVE
入賞はしてないのですが、このいかにもWebっぽいコンテンツが自分は好きなので、挙げてみました。

【Bronze】

COGOO – TURNTABLE RIDER
自転車の楽しさと音楽を聞く楽しさ、どっちも共存させるぜ、的な作品。これもDigitalカテゴリなんですね。カンヌでも毎回審査委員長によってそのカテゴリの選定基準の考えや話し合いがあるとのことでした。カンヌのCYBERとSpikesのDigitalもまた微妙に意味合いが違うのかもしれません。

AXE DRY | HOT ANGLE
もうAXEは毎回どんな楽しいコンテンツが来るのかなーというブランドができあがっていますよね。カンヌでもAXE Excite – Fallen Angels(リンク:http://www.youtube.com/watch?v=WRnBHHcdHJQ)がthe Creative Effectivenessカテゴリでグランプリを取っていました。あれに比べると、バカっぽさが飛び抜けていて、かつデジタルのしくみや環境もうまく組み込まれていて。

【Silver】

SPACE SHOWER TV ‘MUSIC SAVES TOMORROW’ – SPERM VISUALIZER
これは先日の川村真司氏のセミナーでも紹介されていたPVがここにも。Silver!。でもこれもDigitalカテゴリなんですね?たしかに実際採取した精子を観察研究して、その動きやテクスチャをCGでつくって動かしてということでデジタルなものですが。カンヌでは全体的な審査基準として、この施策の結果として何が起こったか、人の意識が変わったか、人の行動を喚起したかというポイントがあるように感じましたが、Spikesはまた基準が違うのかもしれません。これはやはり一度参加してみねば…。

TOKYO FM – CAR RADIO-PERSONALITY
もうかわいくて好き、夢があるなぁのそれにつきます…。進化した人工知能がはやく身近に欲しいですね。

【Gold】

HONDA MOTOR – DOTS NOW
3G回線をもちいたリアルタイムな走行データをルート選択等のスマートな運転に活かそうというコンセプトのカーナビシステム「インターナビ」。これの特長を伝えるためのサイトであるdots by internavi(リンク:http://www.honda.co.jp/internavi-dots/#/now)。ビジュアル表現などすごく好きなのですが、よく考えたらカーナビ実機はこのデザイントンマナではないんですよね…。このdots by internaviのWebサイトのデザインでつくったカーナビが欲しい!と思ってしまった…。

GrandPrix】

HONDA MOTOR – CONNECTING LIFELINES
カンヌでもCYBERのGold、DIRECTのSilverを取っているCONNECTING LIFELINESがこちらでもグランプリを!震災直後に被災地域へ支援に向かうためのライフラインとして、実際に通行できた道路情報をすぐに提供したというコンテンツで、的確なコンテンツを素早い行動で実現したことが評価されているのだと思います。しくみ自体を伝えるWebサイトdotsがGoldで、CONNECTING LIFELINESがGrandPrixというこれは一式まとめて受賞という快挙じゃないでしょうか。

もっと他にも日本受賞作品ありましたが、いくつかピックアップしてみてみました。
これは一度行かねばだなぁ…。

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Spikes Asia 2012
http://www.spikes.asia/

Spikes Asia 2012 – WINNERS
http://www.spikes.asia/winners/2012/