TOKYO DESIGNERS WEEK 2012に行ってきました(子どもが喜ぶ体験型アート篇)

今年もアートなイベントが行われる季節になりました。TOKYO DESIGNERS WEEK 2012、DESIGNTIDE TOKYO 2012、DESIGN TOUCH…どれがどれだ?という中、TOKYO DESIGNERS WEEKに今年も子どもと2人で行ってきました。「HELLO DESIGN!」というテーマで大人~子供まで幅広い層に、より身近にデザインに触れ、感じ、楽しみ、刺激を受けてもらうイベントで、子どもも自分もあちこち興味がわいてしまって、見たり触ったりしてるうちにいつもまわりきれなくなる、というイベントです。

■触って遊べるアートが中にも外にも

外苑前駅から歩いて、気持ち良い並木のずっとむこうの明治神宮外苑にカラフルな「HELLO DESIGN!」の看板が。雲も少ない天気がよい日だったので、木の緑と空の青と、この看板のカラフルかげんが本当に綺麗でした。会場内は巨大なテントの中にいろんなブースがあるTENT展、外に貨物用コンテナにいろんなコンテンツがはいったコンテナ展、屋外の芝生の上に展示された学校作品展、あとは大きな丸いTDW DOMEなどの展示に別れて構成されています。本当はひとつづつしっかり見ていきたかったのですが、子連れアート鑑賞のためそうもいかず、いくつか目立ったもののピックアップでご紹介します。

■コドモイドコロ展積水ハウス株式会社

子どもとの生活を考えた住宅デザインにおいて、いろんな工夫を盛り込んだ家の展示がありました。階段したの隠れ家スペースや、屋根裏部屋の秘密基地的なスペースなど、ああこれは子どもはしゃぎそうだなスペースが満載でした。

■木がらせん状に組まれた遊具

どこの学校の出展かわからないのだけど、こどもがわんさと楽しんでました。木がらせん状にぐるりと組まれていて、そこを階段のように登ったりして遊ぶものなんですが、上は結構な高さになっているにもかかわらず、すごく小さな子どもが登って楽しんでいました。

■子どもが熱狂的にはまった音のでる遊具 – 九州産業大学 芸術学部デザイン学科

五角形の枠がガリバートンネルのようにだんだんと小さくなっていく「おととき」という遊具。その内部には、竹や木で作られた音の出るしくみが壁にびっしりと装着されていて、子どもが木琴を叩くバチのようなもので、熱狂的に叩きまくる。そしてその遊具のまわりは常に大きな騒音・・ではなくて楽しい音が鳴り響いているという楽しい遊具でした。大人も遠目に、これは楽しくていい遊具だね~と感心しきりでした。

■なぞの素材でできた家

これはおそらくですがサランラップを巻いてできた家のようです。ぐるぐる巻いてつくって窓を繰り抜いてつくった家。こどもが中でわらわら動いて楽しんでました。体験できるアートいいなぁ。そのうちの一棟がぐんにゃり倒れてきていてましたが。

■オノマトペハウス – 東北生活文化大学 家政学部 生活美術学科

生活まわりの触感をオノマトペ化することで新しい体験を提供している作品でした。ドーム内の床に表面をいろんな素材で覆った六角形がいろいろ置かれていて、その六角形を踏みつけるとドーム天井に配置された対応する擬音がピカリと光るという子どもの全身を使った体験アート。じゃんぷしては「あ、光った!」と楽しんでいる子がいっぱいいました。

■一度やってみたかったシール貼りまくり作品

ブースに近づくとA3くらいのにカラフルな吹き出しでいっぱいのシールが渡され、それを好きなところに貼って!という作品。所狭しと子どもも大人も貼りまくってなんだか楽しそうでした。

■細かくて楽しいブロックnanoblock

ん?レゴ?と思ったけどよく見るともっと細かいブロックのnanoblockでした。

なんだかんだ遊んでいたらいつの間にか夜に…。
プロダクト的な作品だけでなく、デジタルを使ったおもしろ体験作品もいろいろありました。 

デジタルアート篇はまた次のまとめで。

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TOKYO DESIGNERS WEEK 2012
http://www.tdwa.com/

廃校のアートは怖い!越後妻有大地の芸術祭行ってきました(2日目)

越後妻有 大地の芸術祭 2日目の記録です。1日目は芸術祭の中心であるキナーレ~十日町周辺をまわったので、2日目はもっと自然を体験できる松代エリア、松之山エリアに行ってみることにしました。

■自然に囲まれた農舞台
松代エリアの中心にあるのは、北越急行ほくほく線というかわいらしい路線のまつだい駅前にある「農舞台」と呼ばれる施設です。オーガニックなレストランやショップ、展望台としての役目やイベントスペースなど多機能に使われています。レストランはビュッフェ形式で自然食を満喫できるうえに、青で統一された店内やそこからの眺望がすごくよいそうです…。混んでいてとても行けませんでした…。

農舞台の周辺の野山や田んぼ、いたるところに作品が展示されていて、野山を歩きながら作品を発見する楽しみがありました。棚田をのぼっていきながら、作品を示す黄色い小さな看板を見つけては駆け寄ってスタンプするという流れです。歩いていた道が実は作品だったり、展望台からの眺望+展望台に設置されたコピーが合わせて「棚田」という作品だったり。本当にいろんな考えで作られた作品が満載で、本来はばらばらになりそうなものですが、ぜんぶ大自然の中に展開しているというところでまとまったトーンに感じられるのが不思議でした。


■こんどは森の中に巨大な虫!
ひきつづき自然に突入すべく、松之山エリア「森の学校」キョロロへ。森を抜けた所に現れた高台のある茶の素材でできた建物で、一瞬要塞か?という印象でした。建物のまわりには2mほどもあるカブトムシ・バルーンやフンコロガシ・バルーンがいて、虫虫してきていました。内部にもすごい量の昆虫標本の展示やリアルにカブトムシ・クワガタが部屋の中にもぞもぞしてる部屋、ざりがに釣り、かえるや蛇が水槽の中にいたりと盛りだくさん体験でした。

■棺桶の中で見る夢??
次に見に行った作品は古い民家を夢を見るためだけに改装された「夢の家」という作品。1階はわりと普通の民家なのですが、2階には赤・青・緑・紫の部屋があり、ここがこの作品の体験エリアになっています。窓にフィルターのようなもので一切の明かりがその部屋の色だけになっています。すべてが赤かったり、すべてが青い部屋で、専用の衣装をきて、そこに一泊する。そしてその夜に見た夢を起きた時に「夢の本」に記録するという作品です。実際にこの夢の本も1階に展示されていましたが、案外普通の夢を見るもんだなと思いました。もっと怖い夢を見るのかと…。それくらいのインパクトがある部屋でした。夢の本が置いてある部屋のまわりの壁は全体に赤い文字で英語が書かれていて、これも夜みたら結構怖いなぁと思いました。


■まっくらな学校はたいそう怖い
夢の家怖いなぁとか思っていたら、さらにもっと上がありました。廃校になった小学校をまるごと作品化している「最後の教室」という作品です。入ろうとするといきなり体育館入口に暗幕があり、おそるおそる入るとなんだかもわーっとした藁のにおい、かすかな映像の明かり、風の音、まったくなんだかわかりません。目がなれてくると、広い体育館の床に藁がしきつめられ、そこに扇風機が置かれた木の長椅子がいくつもあり、全体の壁にはテレビの砂嵐のような映像がかすかに映っています。目が慣れてきても、なんのことだかわかりませんでした。2階3階も外光は遮断されていて、それぞれ恐怖体験な部屋が用意されており、心拍音と時折眩しい明かりが点灯する理科室、壁一面に黒いものがものすごい数貼られた音楽室、床に白いシーツがしきつめられ、棺桶のようなものがたくさんある教室…。意味はわからないのですが、ここは夜一人では回れない!と思う作品でした。

■まだだ!まだ終わらんよ!
けっこう夕方になってきていたのですが、がんばればまだ行ける!ということで次は「上鰕池名画館」という作品に。これは世界の名画を上鰕池に暮らしているお父さんお母さんで再現したもの。もちろん背景も上鰕池です。古民家に入って2階に行くと、名画の一覧を渡されるのですが、展示されているのはすべて上鰕池の人たちで撮られた写真。これがどの名画なのかを見比べならがの鑑賞がとても楽しい作品でした。

そして大地の芸術祭最後の鑑賞作品になったのは「家の記憶」でした。民家の中を天井から1階~2階からあちこちを糸が張り巡らされていて、繭の中のような状態になっている家でした。家になにか染み渡っているものを表現しているのか、つながりを表現しているのか…。

自然とアートを満喫した2日間でしたが、スタンプ帳をみると、半分も埋まっていない状態でした。これの2~3倍もの作品数がまだまだあることにすごくもったいないことをした気がしました。もっと早い時期に来て、もう一度訪問したかったなぁというのが正直な気持ちです。自分が今までに経験したアートの展示の中では一番楽しく見ることができました。

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越後妻有 大地の芸術祭の里
http://www.echigo-tsumari.jp/

ACC CM FESTIVAL 2012入賞作品リスト

コーポレート系のコツコツしたWeb制作会社にいた頃から、現在の広告代理店子会社であるプロダクションに入社して感じたことのひとつに、「アワード」というものが本当にいろんな種類あるなぁ、ということでした。Web業界にもあるにはあるんですが、カンヌライオンズやクリオ、D&AD、アドフェスト、Spikes Asia…といった大きな規模のものから、これから芽の出てくるディレクターを売り出すようなリマーカブル・ディレクター・オブ・ザ・イヤーというような仕組みがあったり。業界として人を育てていったり、よいものをしっかり認めてお互い高め合ったりという全体のフレームがよくできてると感じました。

で、Spikes Asiaが発表あったなーと思っていたらまたすぐにACC CM FESTIVAL が発表されていたので、さっそく見てみました。

■TVCM部門まとめてみた

TVCM部門の受賞作品をまとめてみました。
http://matome.naver.jp/odai/2134883270142263801

ストーリーが展開するシリーズが多い中、ひとつだけの企業ブランドCMでACCグランプリをとっている本田技研の「負けるもんか」はやはり光っていると感じました。

質庫 ぜに屋本店の企業CMを見たの、「ああそういうことか!」感だったり、武士が店員さんにお姫様抱っこされてつれていかれるあたりもすごく好きです。

ストーリー展開ものの中では、ダイハツの映像の雰囲気や展開が個人的に一番好きで、なんだか映像にひきつけられます。なぜかはわかりませんが・・。

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ACC CM FESTIVAL 入賞作品
http://www.acc-cm.or.jp/festival/12fes_result/

越後妻有 大地の芸術祭行ってきました(1日目)

越後妻有地域の里山や廃校となった小学校などを舞台に3年に1度開催している越後妻有 大地の芸術祭に先日行ってきました!。行く前から広大なエリアに広がっていること、1日じゃとてもまわりきれないことを聞いていたので、宿をとって車で子どもと2人で行ってきました。東京から230kmほどあり、関越道までの環八もあり、結局5時間ほどかかっての新潟十日町への到着でした。

■芸術祭の中心 キナーレ
キナーレという変わった響きの言葉。越後妻有里山現代美術館がこの芸術祭の中心で、まずはここに向かいました。道中の十日町商店街には閑散としていて、これは本当に芸術祭を開催しているのか?と不安になるほどでした…。でも地域で有名な新潟へぎそばの老舗 小嶋屋総本店さんに入ったとたん、人がいっぱいいて、ほっとしました。

キナーレの中には、意味はわからないけどなんだかおもしろいものであふれていて、やたらこどもが楽しんで体験したり食い入るように見つめたりしていました。中に入って見たりできる体験できる作品が多かったのも、子どもウケがよかったようです。特に印象に残っているのは、やはりキナーレに入ってすぐ広大なエリアを使って展示されていた、クリスチャン・ボルタンスキー氏の「No Man’s Land」という展示でした。サイトの作品紹介を見ると人間の「生と死」「記憶」をテーマにしていることを今初めて知りました。こどもはずっと「洗たくして干してるんだよね。」と言ってました。

他にもトンネルの遠近感をドラえもんのガリバートンネルのように実際にどんどん狭くしていって、歩くと不思議な体験ができる「トンネル」や、床屋さんの赤と青のグルグル回っている物の内部を歩く体験ができる「Rolling Cylinder, 2012」など、体験できるアートがやはり記憶に残りました。

■もう1エリアが精一杯?
キナーレはかなり作品満載でした。次のエリアに行こうかと思って調べてみると、徒歩ではとても行けず車で15~20分ほどはかかりそうなところばかりで、車でない方たちは巡回バスで回って大変そうです。次は友人からも超おすすめされていた、「光の館」に行ってみることに。小高い丘を登って行くと、怪しげな館が現れました。大きな階段をあがって中に入ると、その1室の天井に謎のスペースがあり、なんと屋根と天井がスライドし、この部分から空が見えるような部屋なんだそうです。当日はあいにくの雨模様で曇ったりいきなりドザーっと降ったりしていたため、この時も閉まったまま…。一瞬開けますよー!と開きかけたものの、また突如雨がきて隙間から光が見えかけたところでまた閉まっていったのはよい思い出です。和室から外から子どもは駆け回っていて楽しそうでした。

■廃校になった小学校がおばけワールドに!
この旅の前にいろいろ相談していた友人にばったりと「光の館」で出会い、どこ行くか迷子のようだった親子が九死に一生を得ました。次のエリアもひっついて行くことに!まだぎりぎり間に合うとのことで、絵本と木の実の美術館に車で15分ほどで移動し駆け込むことにしました。ここは既に廃校となっている小学校全体を舞台に、流木や竹などをつかってかつての先生や生徒そしておばけまでもを再現しているという作品。なんておもしろそうな…。校舎に入ってすぐの広い体育館には色鮮やかな流木で組まれたオブジェがたくさん展示されていたり、体育館に置かれたピアノや木琴、鉄琴が鳴らされていて楽しくにぎやかな雰囲気でした。まっ先にうちの子も鉄琴をかき鳴らしに行ってました…しかも激しく…。みんなの描いたおばけの絵展示や、すべて竹でつくられた家自体がいろんな音を奏でる「どうらくオルガン」など楽しいものばかり。おばけの絵やオブジェなどは割りと本気で怖がっていました。怖がりすぎなうちの子。

 

学校のまわりには田んぼや山々の緑、民家。もう夕暮れで暗くなっていく景色と相まって、とても懐かしく楽しい体験でした。穴を開けた竹が吊り下げられ、それを竹でボコボコ叩いていろんな音を出して遊ぶ作品を堪能しました。こういうところに住みたい、とか思ったりもしました。

■宿もよかった…
絵本と木の実の美術館を見終わった頃にはもうだいぶ暗くなり始め、一緒に回ってもらった友人2人をキナーレに送り、自分たちは山道とカーナビのいじわるにもなんとか乗り切って宿に向かいました。よく仕事で十日町に通っていた父親におすすめを聞いて予約した宿の大沢山温泉 大沢舘に宿泊しました。和風で雰囲気のある宿でとリクエストしたのですが、本当にぴったりとはまる、ものすごく居心地のよい宿でした。露天風呂も月がきれいに見えて堪能しました…。また泊まりたい度:★★★★★です。

 

2日目のメモはまた次回エントリーで。

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越後妻有 大地の芸術祭の里
http://www.echigo-tsumari.jp/

東京ゲームショーのぞいてきた

最近でこそPS3はtorneでテレビ録画にしか使っていない自分ですが、根っからのゲーム好きです。一番昔の記憶はまわすつまみ?がついているだけのコントローラーで、左右移動するピンポンゲームから、カセットテープを読み込んでゲームをローディングするような初代信長の野望だったりMSXだったりFM77だったり…。言っててものすごく懐かしいですが、体験したゲームのレベルがその頃から現在にかけて、おそろしいほど進化していくのを見ながら大きくなりました。そんな自分ですが、まだまだゲーム好きです。ゲーセンの「戦場の絆」とか、小学生の自分に「おい!こんな夢のようなゲームがでるぞ!でも1回500円だぞ!」って教えてあげたいです。

■雨の中来てはみたものの…
日曜日に外出先からそのままうちの子ども+友人の3人で向かい、ついたのは13時半頃。入場するにもメッセのまわりをグルグルまわったり、入場口で並んだり。1人ならへっちゃらですが、4歳子どもが一緒だとちょっとしたことでへとへとです。どんな新商品があるのやら、どんなイベントがあるのかまったく調べずに来ているのもあって、なんとなしに会場を歩いていたら各ブースのコンパニオンさんに見とれてる間に時が過ぎ…。

■回ってみた印象
すごく広い面積を展開していたGREEはものすごい勢いでした。これ以外にも知らない会社だったのですが、gloopsも勢いありました。もちろんスクウェア・エニックスはいつものスライムとチョコボがいますし、バンダイナムコゲームスの展示やコーエーテクモゲームスやCAPCOMもいつも通りすごかったのですが、なんだかいつも通りすぎて記憶に残るものが少なく感じて、ソーシャルゲーム系とスマートフォン系のものの勢いが目立ったゲームショーだった気がします。

■いろんな目新しいもの
そういうわけであまり何も見れなかったのですが、いくつかメモ。

【SONY】ヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T2」
これは試着している人たちがいいかんじに未来になっていました。体験できず…。

【neurowear】脳波で動くネコのミミ
これもみなさん試着していました!試着した姿を鏡で見て楽しんでました。今回はミミじゃなくてシッポも新登場していたようです!にょいにょい動いてました。

【WiiU】任天堂WiiU
コーエーテクモゲームスの試遊エリアでなんとWiiUのゲームパッドが試せたそうです…。知らなんだ…。

【XPERIA】スマートフォンブランド“Xperia”
ええ?!ゲームショーでXPERIA?と思ったら、タブレット等でできるゲームなどの試遊のようでした。ぱっとみた感じ、ゲームショーに出すほどでもないような印象でしたが…。

【GMOインターネット】これが痛車というやつか。そいや駐車場にもありました。

【WeMade】HERO SQUARE ~天空物語~
唯一試遊してみた(こどもが)ブース。もともとはオンラインゲームメインの会社だったそうですが、スマートフォン市場に参入してきたとのこと。導入のガイダンスなどもよくできていて、こどもでも楽しめそうなゲームなっていました。

とまぁあんまり内容をよく見て回れなかったのですが、やっぱゲームはいいですねっ。

兵隊さんがっ

巫女さんがっ。後ろのモアイすごいな。

わらわらわら。

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Tokyo Game Show 2012
http://tgs.cesa.or.jp/

ICCで宇宙とキャラクター

たまたま宇宙に関して調べているときにみつけたARTSAT。アートな活用ができる衛星を打ちあげ、衛星をもっとみんなの身近なものにしていこうという取り組み。なんと来年に打ち上げが決定していました!。見ているとちょうど関連する展示をやっていたので、外出ついでに初台のNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)へ立ち寄ってみました。


展示場所は4階のオープンスペースでしたが、ここがなかなかたどり着けない…。あと平日ということもありほんとにひと気がない…。やっとたどり着くも、おばあちゃんと孫の1組がいるだけの贅沢展示空間だった。荷物を預け、ARTSATの展示を見てみるが、宇宙のデータをなにかしらビジュアライズして4つのサイネージパネルに表示した作品で、きれいにかっこよい感じではできているんだけど、それで?…という印象だった…。またARTSAT模型?も展示されていて、動かすとそのサイネージ部分に反映されるというものも…。ちょっと難しすぎるのかも?とも思った。
 
気を取り直して、ここに来たのはもうひとつ目的があって、「ラップムシ」、「オトスケッチ」などの音あそびアプリでいつもこどもがお世話になっている、成瀬つばさ氏の展示「リズムシさんのへや」も開催していたので、これも一緒に見学してきました。いつものキャラクターな世界観で部屋が作られていて、部屋の中にいつものキャラクターぬいぐるみが置いてあったり、2人で楽しめる「ラップムシ」が体験できるように置いていたり、シリーズ合計ダウンロード数280万超は伊達じゃないです。部屋に来た時にカップル?が自宅みたいにゆったりした感じで遊んでいた様子がアプリ世界観にマッチしててひっくるめた展示みたいだった。
 

ARTSATは今後の動き、要チェックですね!

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成瀬つばさ氏 – オトノアソビバ
http://otonoasobiba.hiroimon.com/

ggg企画展 vol.313 寄藤文平氏「夏の一研究」

うちの会社は銀座の端にあって、たまにランチついでにgggに行きます。今回は大好きなグラフィックデザイナーの寄藤文平氏の企画展が開催されているということを知って、「ミルクチャポン」も大好きだった自分は、いそいそランチ&gggにおでかけしてきました。

寄藤氏といえば、JTのマナー広告「大人たばこ養成講座」などが一番に思いついて、あのイラストのトーンや色使いなどが特長的だけど、そのグラフィックの裏側にある考えや法則がとても練られていて、見ていてオリジナリティがあふれているように思います。その奥深さが見ていて楽しくなってきたりするのです・・・。

■独自のデザイン研究を展開
gggの展示は1階と地下1階にわかれていて、1階では畳1枚分くらいもありそうな大きさの作品が並んでいた。どれも寄藤氏のデザインに対する考え方やデザインの実験のような感じでした。自分を客観視する7人をデザイン化してみたものだったり、絵の内容をすべてピクトで作ってみようという事例だったり、惑星の大きさの差やシーベルト~マイクロシーベルトの差を誰でもわかりやすく可視化するものだったり、元素一覧をキャラクター化してみたものだったりと、ものすごく実験的です。ピクトの事例では、初代ガンダムのラストシューティングがピクトで再構成されてたりして、おもしろい…。

普段は聞き流していることだったり、複雑でわかりにくいことだったり、もんやりとした印象だったりしたものを、デザインの力でがっつり伝わりやすく再構築していると感じ、見ていて楽しいグラフィックだなぁと思いました。

■装丁デザインの発想を垣間見れる
地下のほうでは、赤瀬川原平著「千利休 無言の前衛」という岩波新書の装丁を検討していく工程で、頭の中の発想を順にわかりやすく並べて紹介している。実際にワークショップが開催されていたようです。その展示方法も、縦長の黒板を40枚ほど部屋の壁に並べて、順に見ていく展示方法。デザイナさんの発想を垣間見れる展示になっていて、とても参考になる。後日「わかりやすいデザインを考える」というタイトルの本が出版されるそうです。

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ggg企画展 vol.313 寄藤文平氏「夏の一研究」
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/

2012年9月3日(月)~29日(土)
〒104-0061 中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル 
Tel. 03-3571-5206
am11:00~pm7:00(土曜日はpm6:00まで) 
日曜・祝日休館 入場無料